棚村瑞貴さん(2014年卒業)
英語が好きだったので、中学生の頃から留学することが夢でした。しかし運命のイタズラか、高校2年生の時、留学先に決まったのは南米アルゼンチン。この突然の出会いによって英語圏しか頭になかった私の視野が広がり、「世界を繋ぐ」ことが次の夢になりました。
そこで進路先に決めた上智大学では、2つの事に夢中になりました。イスパニア語劇サークルと、学科の生徒会のような存在の同学会という組織です。サークルではもちろん舞台を、同学会では学生たちに喜んでもらえるイベントを開催し、ゼロから形ないものを作り上げることを学びました。
卒業後に就職した教育業界でもこの経験を活かして、進学塾の講師や、オープンキャンパス等の大規模な説明会など、自らのパフォーマンスが商品となるような仕事をしてきました。
あれ、世界を繋ぐ夢は…?というと、卒業してすぐにピンポイントに希望する仕事に就く、もしくは見つけることは少し難しいです。でもイスパや大学で得た経験や学びは、イスパニア語を使わない仕事に就いても、きっとどこかで役に立つはずです。受験を頑張ったことで次のステージも頑張れるのと同じように!
しかし、私はやはりこの夢を諦めきれず、卒業後5年程して、貿易事務の仕事に転職しました。それでもまだ、イスパニア語や中南米との関わりには辿り着けていません。それでも、誰かの大事な商品を国境を越えて届けているんだ、という誇りを持って働いています。
これからも学びと挑戦を続けて、今の私の夢、「中南米と日本を繋ぐ仕事」ができるよう、夢を追い続けます。
(所属は取材時のものです)