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教員BLOG

2025.11.25

【ポルトガル語学科生が優勝!】第43回全日本学生ポルトガル語弁論大会で輝かしい成果を収めました

2025年11月15日(土)、京都外国語大学にて「第43回全日本学生ポルトガル語弁論大会」が開催されました。本大会は、大学・短期大学でポルトガル語を学ぶ学生が「自由テーマ」でポルトガル語によるスピーチを行う全国規模の大会であり、学習言語としてポルトガル語を選択した学生の発表力・表現力・異文化理解を高める貴重な機会となっています。
今年は全国7大学から20名の学生が出場し、本学からは2年生3名、3年生2名の計5名が参加しました。それぞれが独自のテーマを掲げ、これまでの学びの成果を全力で発揮しました。以下に、本学出場者のスピーチ内容をご紹介します。

(左から順に:中村貴加子さん、野崎真央さん、宇井夢二さん、木村祐斗さん、森優希さん)

中村貴加子さん(3年)は「Por que português?(なんでポルトガル語)」の題で、「マイナー言語」として軽視されがちなポルトガル語の価値を見つめ直し、自らの発信活動を通して多文化共生社会の実現に向けた言語の力を訴えました。野崎真央さん(2年)は「Bota mais água no feijão(豆に水を足す)」を題に、言葉の背後にある文化や価値観を考える重要性を語り、外国語学習を通して「言語は文化を映す鏡である」ことを実感した経験を紹介しました。宇井夢二さん(2年)は「Do medo ao jeitinho(恐れからジェイチーニョへ)」という題で、ブラジル人の子どもたちとの交流から学んだ「制限にとらわれず工夫して前に進む姿勢(ジェイチーニョ)」が、自身の挑戦する勇気を生み出したことを語りました。木村祐斗さん(3年)は「Do medo à superação(恐怖を乗り越えた先に)」の題で、人前で話すことへの苦手意識に向き合い、弁論大会への挑戦を通して自信を取り戻していった過程を述べました。森優希さん(2年)は「Você ainda não acordou, né?(貴方まだ起きてないよね?)」の題で、職場での何気ないポルトガル語の一言が“心を開くきっかけ”となった経験をもとに、完璧な言語力よりも相手の言葉に寄り添う姿勢こそが人と人をつなぐ架け橋になると語りました。

今年の5つのスピーチはいずれも、ポルトガル語学習を通して得た気づきと成長が真摯に表現され、言語が人と世界をつなぎ、自分自身を変える力を持つことを実感させる内容でした。

審査の結果、本学から出場した5名のうち4名が見事入賞を果たしました。

(左から順に:木村祐斗さん、野崎真央さん、宇井夢二さん、中村貴加子さん、森優希さん)

今回の大会は、学生たちがポルトガル語を通じて自らの考えを発信し、互いに刺激を与え合う貴重な機会となりました。それぞれの経験が今後の学びや人生の糧となることを願うとともに、今後も多くの学生がこの舞台に挑戦し、新たな一歩を踏み出していけるよう、教員一同全力で支援してまいります。

受賞結果

優勝 駐日ポルトガル大使杯(第1位)
演題「Bota mais água no feijão(豆に水を足す)」
野崎真央(2年)

入賞 駐京都ポルトガル名誉領事賞 (第3位)
演題「Por que português?(なんでポルトガル語)」
中村貴加子(3年)

入賞 駐大阪ポルトガル名誉領事賞(第5位)
「Do medo à superação(恐怖を乗り越えた先に)」
木村祐斗(3年)

入賞 京都ラテンアメリカ文化協会賞(第7位)
「Você ainda não acordou, né?(先住民の危機と私たちの行動)」
森優希(2年)

第43回全日本学生ポルトガル語弁論大会について
主催:京都外国語大学
後援:駐日ポルトガル大使館、駐日ブラジル大使館、カモンイス国際言語協力機構、マカオ大学、在名古屋ブラジル領事館、在京都ポルトガル名誉領事館、在神戸ポルトガル名誉領事館、在大阪ポルトガル名誉領事館、京都新聞、京都ラテンアメリカ文化協会
参加大学:同志社大学、京都外国語大学、神田外語大学、大阪大学、上智大学、天理大学、常葉大学

メイレレス・グスターボ(ポルトガル語学科教員)