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教員紹介

外国語学部

坂本 光代

英語学科

坂本 光代 教授

Sakamoto Mitsuyo

  • メッセージ
    人はどの様に言語を習得し、結果どの様に教えれば良いのかを探究する分野を応用言語学といいます。自分はその中でバイリンガリズム、継承語教育、マイノリティ教育が社会的にどの様に推進されていくのかを研究してきました。言語習得は個人の認知力だけに依拠せず、環境も大きく作用します。また、長年母語話者を規範としてきた言語指導ですが、差別的で欠損的な視点だとし、言語学習者の言語を全く違った視点から肯定的に捉え直す動きが出てきています。「日本人は英語ができない」という言説を払拭し、言語はコミュニケーションの為のただの「ツール」ではなく、世界観そのものを構築するということを多くの人に意識してもらえればと思います。
  • 主な専門分野
    バイリンガリズムとバイリンガル教育、多文化教育、質的研究、社会文化理論、言語習得と保持、言語政策 Bilingualism and bilingual education, Multicultural education, Qualitative research, Sociocultural theory and Second Language Acquisition (SLA), Ethnolinguistic vitality, Language policy
  • 担当科目
    大学 Undergraduate: English Skills, ゼミ:批判応用言語学 (Seminar: Critical Applied Linguistics), バイリンガル教育 (Bilingual Education), 大学院 Graduate: Qualitative Research Methods, Postmodern Approaches to SLA, Language and Power、Bilingual Education
  • ゼミ(演習科目)
    応用言語学では「外国語」「言語学習者」「第二言語」「習得」といった専門用語を「既存の、一律の概念」として捉えてきましたが、それらを批判的に再検討し、「母語話者とは?」「言語を習得するとは?」など根本的に再考し、多様性を考慮する分野を批判的応用言語学と呼びます。言語学習は言語そのものだけでなく、社会的・物質的・政治的な関係性の中で育まれていく(もしくは阻害される)と捉え直すとすれば、「日本人は英語ができない」とされるのは学習者自身の問題なのか、教授法なのか、教育制度なのか、日本社会なのか、果ては国際的に醸成された差別なのか...。様々な言説を批判的に考察し、言語学習の多面性・複雑性を追求します。