ポルトガル人が大航海時代以降、世界の様々な国や地域に残した言葉(=ポルトガル語そしてクレオール語)や文化を研究しています。グローバリゼーションの先駆者ともいえるポルトガル人の足跡を辿る旅には終わりがなく、しかも新たな「発見」に満ちています。知的好奇心と行動力にあふれた若者たちとの出会いを楽しみにしています。
ブラジルの対外関係や外交政策を研究しています。人口と国土面積では世界第5位、経済力(GDP)で世界第10位のブラジルは、近年、「大国」の名にふさわしい積極的な外交を行っています。世界貿易機関(WTO)や国連などの場でブラジルの大統領の発言が注目されることも多くなりました。ブラジル外交のパワーの源は何なのか?ブラジルのような新興国の台頭が国際関係に如何なる意味をもつのか?私の関心はこうした点にあります。国内には貧困や格差の問題を抱えるブラジルですが、世界で存在感を示しつつあることも確かです。ぜひ皆さんもブラジルの“巧みな”、そして“実利的な”外交戦略について勉強してみませんか?そしてあなた方はそこから何を学びますか?
私の専門分野である教育学の中でも、日常生活、宗教、文化、性別、移住過程などの側面を考慮して、在日ブラジル人の子どもの教育について研究しています。ポルトガル語やブラジル文化を学ぶことを通して、学科生は自然に在日ブラジル人の子どもの気持ちを少しでも理解できるようになるでしょう。
ブラジルの社会開発、特にコミュニティにおける教育と子どもの権利に関する活動を行っているNGO(非政府組織)の研究に取り組んでいます。フィールドはブラジル北部。文化的多様性の宝庫であるブラジルの世界を知ることから、国際交流の意義と可能性について考えてみましょう。
映像が動きだす。音楽が流れ始める。ポップ・カルチャーの扉が開かれた。一緒にポップ・カルチャーの世界に飛び込もう。そして、色々な姿のポルトガル語圏の世界を読み解こう。
受験生の皆さん、ポルトガル語といえばどういった印象を抱くでしょうか? ポルトガル語は、ポルトガルはもちろん、ブラジル、アフリカの国々、アジアの一部の国や都市でも使われている言語です。そして、こうしたポルトガル語を使われているところには豊かな特色をもった文学や文化が存在しています。例えば、ブラジルには華やかなカーニバルがあり、貧しいというレッテルに対抗するように発信される文化や文学があります。他のポルトガル語圏の国や地域にも多くの優れた文化と文学が花開いています。どうでしょうか? ポルトガル語を勉強することでこうした豊かで多様な文化に接することができるのです。一緒に学んでみませんか?
在外ブラジル人や日伯間の人の移動を研究しています。ポルトガル語を教えると共に、ブラジルの文化・習慣、ブラジル社会の秩序・生活感覚も、興味が広がるような授業を心かけています。研究に従事しながらも、日本で生活しているブラジル人のより良い環境作りのために、日本社会に影響を与える活動に積極的に参加しています。日伯間の関係を深めるために、みなさんと一緒に面白くてためになることをどんどん発信していきたいと思っています!
日本から遠く離れたアフリカや中南米、一般には馴染みが薄いからこそ知りたい、学んでみたい――その国ぐに、人びと、暮らしとはどのようなものなのか? これが私の知的好奇心の原点でした。地域の主流言語圏(アフリカでは英語圏・仏語圏、中南米ではイスパニア語圏)から外れ、さらに「マイナー」な存在となっているポルトガル語圏アフリカ諸国(モザンビーク、アンゴラ等)とブラジルをおもな研究対象としています。アフリカ人やブラジルの黒人は、これまで植民地主義、人種主義に直面し、さまざまな苦難を経験してきました。その影響はいまだ拭い去れてはいませんが、彼らはその欺瞞性を鋭く見抜き、敢然と立ち向かってきました。その闘いや相互の連帯、触発こそ私の追いかけてきた研究テーマです。