menu close
MENU

学科長の挨拶

一度ハマったら抜け出せない、ポルトガル語世界の独特な魅力
上智大学外国語学部 ポルトガル語学科
矢澤達宏

「上智ポル語」は、教員と学生とが、ポルトガル語とポルトガル語圏についてともに掘り下げ、その魅力を存分に見いだし、そして分かちあう、そんなコミュニティです。
 ポルトガル語は、ポルトガルという国の地理的条件や歴史的経験を反映した特徴的な詩や文学作品を生み出してきました。一方で、ポルトガル人が大航海時代を皮切りに進出していったブラジルや、アフリカ・アジアの各地では、ポルトガル語は支配者の言語として現地の人びとに押しつけられもしました。ポルトガルからの政治的独立を唱える書物、文化的自立を表象する作品もまた、ポルトガル語で書かれました。ポルトガル人と現地アフリカ人との混血が進んだカボベルデでは、両者の言語がミックスしたクレオール語が誕生し、ブラジルでは代表的な国民文化のサンバがポルトガル語で唄われています。そして日本では、在住ブラジル人の多く住む群馬県大泉町や愛知県・静岡県のいくつもの市町村でポルトガル語が話されているのを耳にします。
 遠くて近いポルトガル語、支配と抵抗を象徴するポルトガル語、古くて新しいポルトガル語、芸術家・エリートと生活者のポルトガル語――ポルトガル語には実にさまざまな顔があります。そして、その背後にあるポルトガル語圏の多様な歴史、社会、文化など余すところなくとらえ、皆で考えていく。そのため、わたしたち「上智ポル語」は専任・非常勤の教員の陣容、科目のラインナップにおいて、日本でもっとも幅広くポルトガル語圏をカバーしていると自負しています。ブラジルだけでなく、ポルトガル、アフリカ、日本を含むアジア。そして、言語だけでなく、ポルトガル語圏各地域の歴史、社会、文化、政治経済。また、ポルトガルへの短期語学研修や、ブラジル、ポルトガル、マカオあわせて10を超える大学への交換留学プログラムなど、学びをさらに深めるサポート体制も充実しています。
 話者数の多さ、当該語圏の国ぐにの政治経済的影響力の大きさ、あるいは認知度の大きさ――そんな表面的な指標などでは到底測ることのできないポルトガル語世界の奥深さ、独特な魅力にわたしたちといっしょにハマってみませんか? ありきたりの言語や国では飽きたらない人、認知度が高くないからこそ、逆に意義ややりがいを感じるという人、「上智ポル語」はそんなあなたにぴったりの場所です。
 教員・在学生一同、みなさんがわたしたちに加わってくれることを、心から待ち望んでいます。