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教員BLOG

2025.07.15

2025年度ハルビン学院顕彰奨学金の授与式を行いました。

7月8日(火)17時20分より、2号館5階にある教職員食堂にて2025年度哈爾濱(ハルビン)学院顕彰奨学金の授与式が行われました。授与式には哈爾濱学院関係者として麻田恭一様、本学より社会連携担当副学長の神澤信行先生、学生総務担当副学長の横山恭子先生、外国語学部長の木村護郎クリストフ先生にご列席頂きました。

哈爾濱学院関係者として乾杯の発声をいただいた麻田恭一様(左)

安達祐子学科長の司会のもと、今年度の奨学金授与者が発表され、表彰状が授与されました。今年度は以下の3名に奨学金が授与されます。

春田櫻子(はるた・さくらこ)さん:5年生
菰田一陽(こもだ・かずあき)さん:5年生
中里桃花(なかざと・ももか)さん:3年生

奨学金授与者よりコメントが寄せられています。

春田櫻子さん(5年生)

哈爾濱学院顕彰奨学金をいただき、誠にありがとうございました。私はウクライナとの交流をきっかけに、ロシア語を学び始めました。しかし、ロシア語学科に入って1年が経った頃、戦争という現実を前に、迷いや戸惑いを感じるようになりました。そうした中で、複数の研究者の考えに触れるうちに、向き合い方のヒントとなるものを見つけていくことができました。考えを急がず、問いに揺れながら向き合っていくことが、自分にとって誠実な姿勢だと感じています。現在は、国家の権力構造をテーマに卒業論文に取り組んでいます。

在学中には、ラトビアやカザフスタンを訪れる機会にも恵まれ、旧ソ連諸国への親しみも自然と深まっていきました。今後も、そのような関心を大切にしながら、哈爾濱学院顕彰奨学金の存在を胸に、歩みを進めていきたいと思います。改めて、このような奨学金をいただき、心より感謝申し上げます。

 

菰田一陽さん(5年生)

哈爾濱学院顕彰奨学金を授与していただき、ありがとうございます。このごろ「なぜロシアのことなんか勉強するんだ」といった声をしばしば耳にします。しかし、こうした時期だからこそ、隣国ロシアの現状を冷静に分析することが学問の発展につながり、ひいては日本の国益にも資すると、私は考えています。

かつて、遠く離れたハルビンでロシア研究に身を投じた先輩方の期待に応えられるよう、そして、ウクライナ戦争後を見据えた長期的な視点でロシアとの関係を構築できる人材になれるよう、より一層ロシア研究に取り組んでいきたいです。

 

中里桃花さん(3年生)

2025年度の哈爾濱学院顕彰奨学金授与者に選んでいただき、誠にありがとうございます。1年生で授与式に参加してからずっと憧れていた賞なので、自分がいただけたことに心からの喜びを感じております。また、ここまで楽しみながらも必死に勉強してきたことを先生方見ていてくださって非常に嬉しいです。

私は、言語を学ぶ楽しみを求めて入学し、実際にそれを味わって2年間を過ごしました。これまで複数言語を学んできた経験を活かし、現在は言語喪失について研究を進めています。いただいた奨学金は研究のために使わせていただきたいと思っております。

哈爾濱学院関係者の皆様、大学関係者の皆様、支えてくれた家族、そしてここまで優しく、根気強く教えてくださった先生方に感謝申し上げます。これからもよろしくお願いします。

右から春田さん、菰田さん、中里さん