(2025年度オープンキャンパス外国語学部説明会 学生座談会より)
ロシア語学科 矢橋舞美さん
① なぜ上智大学の外国語学部、自分の所属学科を選びましたか?
高校3年生の時の10ヶ月のフィンランド留学中に、ロシア・ウクライナ戦争が勃発し、フィンランド人がロシアに対して敏感になるということがありました。それを機に、日本とフィンランドの共通の隣国であるロシアへの興味が芽生えました。加えて、日本人でフィンランド語とロシア語の両方を理解する人はなかなかいないのではないかと感じるようになり、希少な人材になれるチャンスとして、この学科を選びました。
② 入学後どのような変化(意識、成長など)や発見がありましたか?
都会にキャンパスがあることのメリットの多さに驚きました。そしてそれらのチャンスに自分なりにうまく飛び込めてきたように思います。学科での勉強や研究だけでなく学外の活動の機会にも大変恵まれました。例えば、映画制作会で女優をやりながら、会計をはじめとした運営業務に携わったり、大学とOBが経営している投資会社の共同主催のビジネスコンテストで賞をいただいて活動したり、インターンの機会に恵まれたり、さまざまなアルバイトに挑戦してみたりなど、都会ならではの経験がたくさんできました。このような経験ひとつひとつが私を形作っています。特に現在の酒蔵直営飲食店でのアルバイトが、自分の卒論のテーマや将来のキャリア観に影響を与えています。色々なフィールドでの経験を通して、自分の価値観が形成され、度胸も磨かれました。
③ 研究テーマや留学、就職などについて教えてください。
現在、安達祐子教授のロシア経済ゼミに所属し「カザフスタンでの日本酒輸出市場およびインバウンド需要―2026年春 東京−アルマトイ直行便開通を契機として―」を研究テーマにしています。これは、私の将来のキャリアの選択に関係することの一つでもあります。未開拓市場で大変難しいテーマですが、私にしかできない研究としてやりがいを感じています。今年の3月にカザフスタンに1ヶ月間ホームステイしながら現地の大学に通い、カザフスタンの人がオープンマインドであることに気づき、市場成長性の観点からこの研究の着想を得ることができました。一筋縄ではいかないことは承知していますが、あきらめず研究や仕事に取り組んでいきたいです。
④ さいごに、高校生に向けて、上智大学外国語学部の魅力を伝えてください。
上智大学は「世界を広げることに喜びを感じる人」に大変おすすめの環境です。外国語を学ぶことはその言語世界を知ることでもありますし、上智大学でのさまざまな機会を利用することで自分の世界を広げることは十二分に可能です。
外国語学部に関して言えば、一見、華やかに見えるかもしれません。ですが、実際は辞書や文法書、単語帳と向き合う超地味な日常です。泥水を吸うような日々ですが、仲間と一緒に吸っていたら、その先にはお花畑のような世界が広がっているのではないかと思います。私もまだその道の途中ですが、みなさんと一緒にそんな景色を見られたら嬉しいです!