(2025年度オープンキャンパス外国語学部説明会 学生座談会より)
ロシア語学科 菰田 一陽さん
① なぜ上智大学の外国語学部、自分の所属学科を選びましたか?
大学で学びたいことは色々ありましたが、自分が「本当に」学びたいことは何か、またどの専攻を選べば自分の「強み」になるのか、という2点をよく考えました。そこで、幼少期から関心があったロシア語と旧ソ連諸国について深く学べる、上智大学外国語学部ロシア語学科への進学を目指すことにしました。また、世界各国から多様なバックグラウンドを持つ学生や教員が集まり、キャンパスでは多言語が飛び交うようなグローバルな環境も上智を選んだ決め手となりました。
② 入学後どのような変化(意識、成長など)や発見がありましたか?
ロシア語を学ぶことでロシアの知見を深めるだけでなく、ロシア人の考え方を理解し、日本人のメンタリティーや日本の社会、歴史を相対的に分析する力が身につきました。また、ロシア人だけでなくロシア語を母語とする様々な民族の人々と交流する中で、異文化適応力も高まりました。特に、3年次に私費留学したウズベキスタンでの経験は大きな転機となり、大学院進学を決断するきっかけとなりました。ロシア語学科の学生は、語学をメインに学ぶロシア語留学をするのが一般的ですが、私は「ロシア語で」経営学を学びたかったため、学士4年間のプログラムに外国人入試で入学し、1年次の途中で退学しました。エージェントを通さない私費留学だったので、手続きはとても大変でした。現地の大学にメールを送っても返事がないことがほとんどで(運よく返信があっても担当者が変わることもありました)、最終的にはSkypeの国際電話機能を使って、直接大学にロシア語で電話し、担当者のTelegramのIDを入手して、何度も交渉を重ねながら進めていきました。5年間の学生生活を通して痛感したのは、語学ができるだけでは、外国人を理解し、信頼関係を築いていくのは難しいということです。鍵となるのは、語学学習に加え、異文化に対して「主体的に学び続ける姿勢」だと思います。
留学生活については別途、留学ブログにまとめていますので、ぜひご覧ください。
③ 研究テーマや留学、就職などについて教えてください。
ロシア語だけでなく、他学部開講科目を通して、自分の関心に応じた様々な分野の授業を履修していました。その中でも2年次に履修した、経済学部開講科目の「国際経営学」という授業がきっかけで、経営学という分野に強い関心を持つようになり、「ロシアにおける国際ビジネス」をテーマに卒業論文を執筆しています。卒業後はロシアの大学院に進学し、修士課程で国際経営学を学ぶ予定です。
④さいごに、高校生に向けて、上智大学外国語学部の魅力を伝えてください。
ロシア語学科は、やる気があればとことん突き詰めて「ロシア語」と「ロシア・ユーラシア地域」の専門家になれる、そんな環境であるところが魅力です。裏を返せば専攻語や専攻地域にまったく関心が無いと、4年間の授業がつらいと思います。そのため専攻語や専攻地域について深く学びたい、という人にはまさにぴったりの学部です。また他学部開講科目を卒業単位として履修できるため、新しい学問に触れ、専攻語にとどまらず幅広い視野を身につけられる点も魅力です。
