(2026年度オープンキャンパス外国語学部説明会 学生座談会より)
ロシア語学科 栗岡由衣さん
① なぜ上智大学の外国語学部、自分の所属学科を選びましたか?
私が高校生の時は、ちょうどロシアによるウクライナ侵攻が起こったばかりで、ロシアという国に対する風当たりが非常に強かった時期でした。政治的な議論だけでなく、一般のロシア人の方々やロシア文化そのものまで否定するような論調もみたれ、私はその状況に強い疑問を抱いていました。知らない相手を否定することは簡単だけれども、私自身はロシアやその国に住む人々のことをどれだけ知っているのだろうか、と考えたとき、私は隣国であるロシアについて、ほとんど何も知らないのだということに気づきました。私は、この時代にロシアについて学ぶことは知見を広げることだけでなく、人として、自分とは異なる価値観を持つ人々を理解し、本当の意味で尊重できるようになることにつながると考えたのが、ロシア語学科に入ろうと考えた理由です。上智大学のロシア語学科を選んだ理由としては、大学の理念である「他者のために、他者とともに」という言葉が、私がロシアについて学びたいと考えた理由と合致したからです。
② 入学後どのような変化(意識、成長など)や発見がありましたか?
巷で「地獄のロシア」と言われるロシア語学科に入る前は、勉強についていけるか不安でしたが、実際始めてみると特にメインであるロシア語の授業は非常に楽しく、今まで学科での勉強が苦痛だと感じたことは一度もありません。勉強を楽しめているのは、一緒に頑張っている同じ学科の友人たちや、大学に入ってからできたロシア人の友人たちのおかげだと思っています。今はロシアからの旅行者は都内であればたくさん見かけますし、ロシア人の留学生も学内に毎学期数人おり、学外でもロシア人と交流できる機会が用意されています。私は昨年日露学生会議という学生団体に参加し、ロシア人学生たちを東京に招待し、英語で政治・経済・文化などの問題についてディスカッションを行いました。そういった交流の中で、ロシア人の人情深さに触れ、さらに学習のモチベーションが向上し、充実した学生生活を送ることができています。
③ 研究テーマや留学、就職などについて教えてください。
ゼミではロシア経済について学んでいます。私の研究テーマは、ロシアのIT業界に内在する国家性と国際性です。ロシアのIT業界は非常に技術レベルが高いことで知られていますが、近年は戦争の影響でエンジニアの方々は国家主導のデジタル政策に大きな影響を受けています。私のロシア人の友人の中に日本で働きたいと考え、すでに日本企業で働いているITエンジニアの方々がおり、そういった方々の仕事の様子について話を聞く中で興味を持ちました。研究を通して、最終的にはロシア人ITエンジニアの日本就職拡大の可能性を明らかにし、日本のエンジニア不足という日本社会の問題にコミットできる可能性を探求したいと考えています。こういったことに携わる仕事にも関心がありますが、卒業後の進路についてはまだ考え中です。
④さいごに、高校生に向けて、上智大学外国語学部の魅力を伝えてください。
勉強は全く楽だとは言えませんが、上智大学ロシア語学科には、とことんロシア語に打ち込める環境が整っています。先生方も学生一人ひとりを見てくださり、上智大学のロシア語学科の学習環境は非常に良いと思います。また、同じ学部の他の学科で学ぶ友人たちと、自分の学んでいる言語地域の興味関心について話すことができるのは外国語学部全体の魅力と言えると思います。外国語学部では、自分の学ぶ言語地域ではない地域の科目も選択可能なので、より多角的な学びの機会を得ることも可能です。何より、上智大学は留学生の多い非常に国際的な大学です。大学内で提供されている留学生との交流イベントを通して、日本にいながら同年代のネイティブスピーカーと自分の学ぶ言語を練習したり、逆にこちらが日本語を教えたりという交流ができます。また、ロシア語留学の交換留学先は非常に限られてしまっているのが現状ですが、学校全体として交換留学先の選択肢は非常に多いです。私は大学に入って2年半ほど経ちますが、この上智大学外国語学部という環境がどんどん好きになっています。