皆さん、こんにちは!3年の中村と八代です。
本記事では、6月29日(日)に開催されたサンジョアン祭についてレポートします。
【①開催の経緯】
様々な国のイベントに参加することが趣味だった私たちは、あるブラジルのイベントにスタッフとして関わる中で、運営側としての楽しさややりがいを知りました。また、ポルトガル語学科の学生として「もっとポルトガル語圏の魅力を発信したい!」という思いを以前から抱いており、その気持ちも相まって、イベントを企画しました。そこで、学科の先生方に提案したところ、先生方も2005年まで開催されていたポルトガル語学科のイベント「サンジョアン祭」の復活を望まれていたタイミングで、私たちの提案と想いが重なり、イベントの開催が決定しました。
【②準備の過程】
準備は1月頃から始まりました。学科長の子安先生を中心に、先生方の全面的なご協力のもと、学科事務や同窓会の皆様、学科生の皆様も準備や運営に積極的に参加してくださいました。コーヒーやポップコーン、ブラジルのお菓子などの提供には、学科事務と同窓会の皆様から多大なご支援をいただきました。会場を彩るポルトガル語圏の国々を紹介するポスターは、有志の2・3年生が制作し、4年生は会場設営をしてくださいました。また、ブラジルの伝統的なダンスであるクアドリーリャは、Nilta先生とGustavo先生のご指導の下、1年生が2カ月前から毎週練習を重ね、本番に向けて準備してくださいました。さらに、ポルトガル語教室、学科生の留学中の活動紹介、ポルトガル語劇団ア・マレアーナ公演、Neves先生によるファドコンサート、中南米研究会によるサンバ演奏といった魅力的なプログラムも、皆様のご協力とご支援によって数多く加えることができました。
ポップコーン試作中
1年生のクワドリーリャの練習風景
【③当日の様子】
会場にはブラジルのチョコレートやスナック、コーヒーを用意したほか、本場のサンジョアン祭では欠かせないポップコーンも、当日はポップコーンメーカーを使用し出来立てのものをたくさん用意しました。
常設展示として掲示したポスターは、ポルトガル語がヨーロッパ、南米、アフリカ、アジアと4つの大陸にまたがり広く話されていることを知ってもらう他、ポルトガル語が話されている地域が持つそれぞれの魅力を伝えました。
常設展示のポスター
(2号館10階ポルトガル語学科共用室のドアに全てのポルトガル語圏の国々のポスターが貼ってあります!)
・ポルトガル語教室
ポルトガル語に初めて触れる人をターゲットとして、ポルトガル語に関する三択クイズや基本的な挨拶と自己紹介のフレーズを紹介しました。小学生たちが講座を盛り上げてくれ、元気なポルトガル語が会場に響きました。
・学科生の留学中の活動紹介
2024年度にブラジルに交換留学に行っていた4年生の学科生が、アマゾンでのフィールドワークの体験談を、スライドを用いて紹介してくれました。壮大な自然や珍しい虫、先住民のリアルな暮らしなど、アマゾンでの体験が生き生きと語られ、小学生から大人まで学科生の発表に釘付けとなりました。
・ポルトガル語劇団ア・マレアーナ公演
学科の先生である宮入先生がご指導しているポルトガル語劇団ア・マレアーナの語劇では、学科生が詩の朗読と人形劇を披露してくれました。人形劇はコミカルながらも考えさせられる内容で、その世界観に引き込まれました。
・ファドのミニコンサート
学科のNeves先生が、ポルトガルの民衆歌謡であるファドについて解説し、三曲を披露してくださいました。先生の美しく通る歌声には、その場にいた誰もが聞き惚れてしまいました。
・ブラジルのフォークダンス
第三体育館に移動した後は、ブラジルの6月祭りで定番の、クアドリーリャという伝統的なダンスを踊りました。学科の先生であるNilta先生のポルトガル語の掛け声に合わせ、国籍や年齢の垣根を越えてダンスを楽しむ光景は本当に圧巻でした。
・中南米研究会のサンバ演奏
イベントのフィナーレを飾ったのは、課外活動団体の中南米研究会によるサンバ演奏。最後には会場にいる各々が音楽に合わせて自由に踊り、楽しく熱狂的なフィナーレとなりました。
【➃イベントを終えて】
当初の予定を上回る規模のイベントに発展し、学生をはじめ、小学生、留学生、教職員にOGOBの方々など、幅広い世代の方々にご参加いただきました。当日は約200名もの方々にご参加いただき、大盛況のうちに終えることができました。ポルトガル語圏の文化や歴史を肌で感じられるような内容が盛り沢山で、まさに“五感”で感じて楽しむことのできるイベントとなりました。学科生と先生方との間の仲も、より一層深まったように感じます。
このイベントを無事に成功させることができたのは、これまでご協力いただいた先生方をはじめ、学科事務や同窓会の皆様、学科生の皆様、そして当日ご参加いただいた皆様のおかげです。関わってくださった全ての方々に、心より感謝申し上げます。
今後も様々なイベントを通して、年齢や国籍を超えてポルトガル語圏の文化に親しむことのできる場を作っていけたら嬉しいです。