I am interested in exploring the thoughts of people from the past, especially those from the Spanish-speaking world, as conveyed through literature. The texts they left behind allow us to connect not only with those individuals but also with the cultural values, social structures, and historical contexts of their time. I have a strong interest in texts that reflect the cultural encounters between the Iberian peoples and other cultures around the world in the sixteenth and seventeenth centuries, which led to profound shifts in identity, faith, and knowledge. By studying these exchanges, we can gain a deeper understanding of our present and work toward shaping a better future.
イスパニア(スペイン)語の文法がどういうものかを調べて記述しています。日本語の母語話者として外国語としてのイスパニア語を観察することで、イスパニア語を母語とする研究者とは異なる視点からの気づきがあるはずだと考えています。ツールとしてのイスパニア語学習と表裏一体の研究分野なので、語学が好きなだけではなく、なぜそうなっているかという言語の仕組みにまで関心のある人にとっては自然に取り組むことができる分野だと思います。一緒にイスパニア語研究を楽しみましょう。
映像が動きだす。音楽が流れ始める。ポップ・カルチャーの扉が開かれた。一緒にポップ・カルチャーの世界に飛び込もう。そして、色々な姿のポルトガル語圏の世界を読み解こう。
現代ラテンアメリカ社会が抱える社会構造、特に中央権力やグローバル資本によって生活環境や人権が脅かされている人々やコミュニティに注目し、現状分析だけでなく、その背景にある歴史過程や他地域との関係にも目を向けています。特に南米コロンビアの異なる地域においてフィールドワークを続けながら、そこで得た知見を授業に還元しています。日本社会にも共通する問題があることを理解しつつラテンアメリカの現代社会を学ぶことに地域研究の意義とおもしろさがあることを知ってもらいたいと思います。
フランス語で文法や語彙、発音の面で正確な文を発することができたとしても、その文を相手の文化では「どの場面で」「誰に」「どのように」使うべきかを理解していなければ、意図せず無礼な印象を与えたり、逆に相手に対して否定的なイメージを抱くなどの誤解が生じかねません。異文化間の違いは相槌や視線など、普段あまり意識しない細かな部分にも潜んでいます。フランス語と日本語を中心に異文化間コミュニケーションにおいて誤解しやすい、あるいは誤解されやすい側面についていっしょに考えてみませんか。
My research primarily focuses on the sociolinguistics of intercultural interaction. I am interested in why problems occur when people from different backgrounds interact and how they try to solve those problems. I use Language Management Theory to try to answer these questions.
I specialize in teaching students to examine the uses of language in real life or in media to discover the hidden ideologies and themes being spread, shared, and consumed, especially in relation to concepts of language, gender, and sexuality. The more critical thinking we use to examine such ideologies, the better society and world we can create for everyone to enjoy freely.
専門は社会学、社会政策論、比較福祉国家研究です。特にケアと労働、ジェンダーの関係に関心があります。最近はエリート女性の日仏比較に関心テーマを広げました。ジャーナリスト出身のため、メディアと報道についても高い関心を持ちます。 学生のみなさんとの議論から、若者の視点について学ぶことも多々あります。これらのテーマに関心のある方、お待ちしています。
My research is concerned with the expression of identity in academic writing, and I collect corpora of student writing and examine them for particular linguistic devices that signal the writer's stance and voice. This research informs my teaching in the classroom and I have also published about it in a variety of publications.
Cognitive psychology is the scientific study of mental processes, through which we form our perceptions of ourselves and the world. It explores how people think, learn, remember, perceive information, and solve problems. My course follows a CLIL approach, allowing students to deepen their understanding of key topics in cognitive psychology while acquiring advanced and specialized English vocabulary. Additionally, the course aims to enhance essential academic skills (such as research, discussion, and presentation) while encouraging students to use English in collaborative and meaningful ways to become active and independent learners
15世紀から17世紀を中心にスペインの絵画や彫刻、美術理論を研究しています。「美術史」と聞くと何か特別なもの、私たちの日常とはかけ離れたもの、と思われがちです。しかし美術史が対象とするのは美術館に並べられているような著名な作家の著名な作品ばかりでなく、人間の生活のあらゆる場面に存在してきた視覚的イメージ全般です。それらは、それが生み出された時代やその時代を生きていた人間についての貴重な証言であり、そうした視覚的史料を通して過去や現在を知ることの面白さを学生の皆さんと共有していきたいと思っています。
文芸や映像作品を通じて、日本がイスパニア語圏でどのように「翻訳」され、受容されてきたのかを研究しています。翻訳とは、単に言葉を別の言語に置き変えるのではなく、「言葉の奥にある意味」を探り、その文化や背景を考慮しながら行うものです。日本語とイスパニア語の表現の違いや共通点を比較し、日本とスペインの言葉と文化の関係を深く理解しながら、「翻訳とは何か」を一緒に学んでみませんか。
受験生の皆さん、ポルトガル語といえばどういった印象を抱くでしょうか? ポルトガル語は、ポルトガルはもちろん、ブラジル、アフリカの国々、アジアの一部の国や都市でも使われている言語です。そして、こうしたポルトガル語を使われているところには豊かな特色をもった文学や文化が存在しています。例えば、ブラジルには華やかなカーニバルがあり、貧しいというレッテルに対抗するように発信される文化や文学があります。他のポルトガル語圏の国や地域にも多くの優れた文化と文学が花開いています。どうでしょうか? ポルトガル語を勉強することでこうした豊かで多様な文化に接することができるのです。一緒に学んでみませんか?
私は社会学を専門としており、現在の主な研究対象はロシアの社会です。ロシアは研究対象として非常に興味深い国だと言えます。1991年のソ連解体は、社会主義体制から資本主義体制への急激な政治的変化と、計画経済から市場経済への転換を引き起こしました。それに伴い、一般市民の日常生活にも劇的な変化が生じました。このような変化は、市民に新たな環境への適応を強いました。ソ連解体から30年以上が経過しましたが、ロシアは依然として過去との断絶の最中にある国です。現在ロシア社会が抱えるさまざまな問題を研究し、それらが外交関係に与える影響を理解することは、非常に重要であると考えます。
在外ブラジル人や日伯間の人の移動を研究しています。ポルトガル語を教えると共に、ブラジルの文化・習慣、ブラジル社会の秩序・生活感覚も、興味が広がるような授業を心かけています。研究に従事しながらも、日本で生活しているブラジル人のより良い環境作りのために、日本社会に影響を与える活動に積極的に参加しています。日伯間の関係を深めるために、みなさんと一緒に面白くてためになることをどんどん発信していきたいと思っています!
私は日本とヨーロッパの経済の比較に重点を置いて研究しています。自著の『日本の経験の教訓』では、1990年代の失われた10年からアベノミクスまでの日本の日本の経済政策について取り上げました。現在、高齢化がヨーロッパと日本の経済に及ぼす影響と、この共通の課題に対処するために実施されている政策に関心を持っており、来年このテーマについて取り上げるJournal of the Economics of Ageingの特集号では編集者を務めます。
日本から遠く離れたアフリカや中南米、一般には馴染みが薄いからこそ知りたい、学んでみたい――その国ぐに、人びと、暮らしとはどのようなものなのか? これが私の知的好奇心の原点でした。地域の主流言語圏(アフリカでは英語圏・仏語圏、中南米ではイスパニア語圏)から外れ、さらに「マイナー」な存在となっているポルトガル語圏アフリカ諸国(モザンビーク、アンゴラ等)とブラジルをおもな研究対象としています。アフリカ人やブラジルの黒人は、これまで植民地主義、人種主義に直面し、さまざまな苦難を経験してきました。その影響はいまだ拭い去れてはいませんが、彼らはその欺瞞性を鋭く見抜き、敢然と立ち向かってきました。その闘いや相互の連帯、触発こそ私の追いかけてきた研究テーマです。
私の研究は、アメリカ合衆国の「南部」と呼ばれる地域に生きたアフリカ系アメリカ人や日本人、日系人たちの歴史です。 学部時代の留学中、ペンシルバニア州からルイジアナ州までボランティア旅行に行ったことが研究者を目指すきっかけになりました。 アメリカの歴史を様々な人々の視点から考察すること、史料を突き合わせながら解釈をすること、それが現代を生きる私たちにとってどういった意義や意味があるのか、答えはひとつではありません。みなさんと対話や議論ができるのを楽しみにしています。
さまざまな巡りあわせで、私はポスト・ソ連諸国の政治動向やそれらの国々と日本との関係に関心を持ち続けています。どのような分野でも良いので、そのことを探究することにこだわり、成果を表現することを面白いと感じることができる人が、学科の門をたたいてくれることを望みます。
外国語学部で学ぶ魅力の1つとして、翻訳について考えてみましょう。 機械翻訳と AI の時代でも、翻訳者の専門性が背景に消えることはありません。それどころか、今日の翻訳者は、機械翻訳、また自分の知識と経験を活用することで、時間を節約し、より早く言語を学習し、異なる文化や歴史的時代の間の境界線を消し去る真にユニークで高度な翻訳を作成するスキルを磨く機会を得ています。今日、翻訳者は職人ではなく、二つの文化間の誤解の壁を取り除く魔術師です。しかし、これを達成するには、まずこれらの文化の違いに気づき、異なる文化を研究して理解し、それらの間の境界線を見えなくする方法を見つけなければなりません。つまり、本物の翻訳者は、たくさんの単語を知っているだけではなく、両方の言語でその単語の背後にある意味を理解しているからこそ正確に翻訳できるのです。翻訳者の素晴らしいスキルは、ある文化や時代の人が言いたかったことを、異なる文化の人に正確に伝えることです。したがって、翻訳は歴史や文化の知識と切り離すことができません。翻訳は興味深いゲームでありパズルであり、学問的知識であり演技であり、ある文化および歴史的環境から別の文化および歴史的環境への見事な移動を可能にするのです。