イスラーム世界では労働は経済的報酬を伴うだけでなく、時に神への奉仕ともなる。歴史と思想からその労働観を紐解きつつ現実生活における男女の多様な働き方を多角的に考察する。性別によらず誰もが人間らしく働ける社会に向け「労働」の意味を問い直す一冊。
ここでは学部専任教員のおもな著作物を紹介します。これらを含む、すべての研究業績の一覧は、各教員の 研究者業績 のページでご覧いただけます。
2009年のアラブの春以降、アラブ諸国は国や地域による違いを増幅させながら、その後も大小さまざまな事件がおき、いろいろな動きを見せている。本書は、アラブの春およびエジプト革命前後に行ったエジプトにおける数度の世論調査の結果をふまえて、エジプト国民の意識の変化とエジプト国内の政治的・経済的活動の展開を分析する。そのうえで今後のエジプト社会の展望、さらにアラブ社会が今後どのような展開を見せるのかについての展望を描く。
アラブ社会では珍しい世論調査の結果から分析した本書は、どうしても歴史的、宗教的、文化的視点に偏りがちな日本のアラブ研究に統計的手法という社会科学的手法を持ちこみ、短期的にもさまざまな事件が絶えないアラブ社会だが、民意の変化の分析をとおして、短期的側面だけではなく、長期的な視点から考えた現代アラブ社会論となっている。
ラテンアメリカ諸国で長きにわたり見られてきた、不平等がもたらす経済的・政治的社会的悪循環の要因を豊富な事例研究に基づき解明するとともに、それをどのようにしたら変革できるのかを説いた好著です。多くの訳注を付けるなど、読みやすさを意識して翻訳しました。
This book examines the development of big business in Russia since the onset of market oriented reform in the early 1990s. It explains how privatized post-Soviet enterprises, many of which made little sense as business units, were transformed into functional firms able to operate in the environment of a market economy. It provides detailed case studies of three key companies – Yukos Oil Company, Siberian (Russian) Aluminium and Norilsk Nickel – all of which played a key role in Russia’s economic recovery after 1998, describing how these companies were created, run and have developed.